vol.4 みはに工房

布にまつわるアーティスト

みはに工房

ただ、布をつくりたいだけ

カラフルでユニークな柄の布を作るみはに工房さん。
その発想の元になるアトリエにおじゃましました。

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最初は続けるために始めました

染色家の“みはに工房”は、岸本かやさんと、お母様の鹿児島丹緒子さんの二人のユニット。所沢市の団地の1階にある商店街のスペースを工房に改装して製作している。
自然の草木や動物をモチーフにしたユニークなパターンと、鮮やかな色使いが特徴的な“みはに工房”の作品にはファンが多い。そのデザインはどこから生まれるのでしょうか?かやさんに聞きました。
「草木や動物は、子どもの頃から興味を持っていました。歩いていて気になるものがモチーフになります。シーラカンスにはまったりもしました。
色は、自然のままに。見た目に色をたくさん使った感じにしたいんです」
そんな鮮やかな色使いの布がクッションやバッグ、スカートや浴衣など様々なものに変身します。それがファンにとっては、それがたまらなく面白いのです。

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かやさんは「基本的にはただ布が作りたいだけなんです」といいます。丹緒子さんも「これスカートにしたらとか、周りから言われたのがきっかけ。服を作るのが目的では無いので、かえって面白いのかもしれない。作品を身に付けると解釈してくれる方もいます」
そもそもどうして“みはに工房”を始めたのでしょうか?
「卒業してから染め場がなくなるのがいやだったので。たくさん売ろうとかじゃなくて、続けるために工房も確保したんです。学校祭の展示の延長くらいに想像してたんですよ」とかやさん。
いろいろな出会いが重なったと、丹緒子さんは話します。
「かやが美大の学生の時に、とあるお店で私のはとこにあたる鹿児島睦氏*1と展示で会ったんです。染め物をやっているって言って見せたら、面白いねと言われたんです。そこでご縁ができました。それから、いろんな所で展示させてもらって活動が広がりました。最初は、クラフトマーケットがあることも知らなかったんです(笑)」

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