「紙」にまつわるお勧めの本

今回の「紙」にまつわるお勧め本はこちらです。
どれも面白いので、ぜひ読んでみてください。
図書館などにも置いているかもしれません。

 

1.『こんにちはおてがみです』 (福音館書店)
中川李枝子、加古里子、佐々木マキ、スズキコージ、堀内誠一等、他多数/作

2.『とうとうとべた』 (フレーベル館)サラ・ファネリ/作・絵 ほむら ひろし/訳

3.『親子で作る!紙ヒコーキBOOK』(宝島社)戸田拓夫/監修

4.『紙の町のおはなし』 (小学館)クヴィエタ・パツォウスカー/作ゆうき まさこ/訳

5.『基本からわかる150のラッピングアイディア+40のおいしいレシピ』(柴田書店)福田里香/著

2016-1021-books

 

大竹悦子さんのイラストについて

デザインの本場というコラムでは、大竹悦子さんにイラストをお願いしています。
何度か個展やグループ展などでお会いするうちに、
一度、イラストをお願いしてみたいと思っていました。

大竹さんの絵の線はボールペンで描いているそうです。
どんなにあっさりとしたモチーフや、
今回のメーコブのようなかわいいキャラクターを描いても、
濃い味になるのが魅力だと思います。
細部まで細かく描写されており、
その積み重ねが密度に繋がっています。
現在はシンプルだったりあっさりとしたデザインや
イラストが好まれる時代だと思います。
その時代において、濃いイラストを描き続ける姿は
しっかりと自分の個性をもっていると思います。

そして、観ていてちょっと笑ってしまう時があるのも特長だと思います。
絵を見て、笑わせるというのはできそうでできないことです。
ご本人は意図していないかもしれませんが、
特に人物を描いたときなどは、妙なおかしさが、かもしだされています。

例えば、面白いコントは演じる本人達がふざけて見えては笑えません。
本人達がいたってまじめにやっているのに、
いつの間にかどうしようもない状況に
おちいる時ににじみ出てくるのが、おかしさだと思います。
大竹さんの絵も細部まで細かく細かく描写して、
ストイックに驚くほどの密度で描くからこそ、
味わいが出てきてクスッと笑ってしまうのでしょう。

それと、個人的な印象なのですが、
AMラジオ的な味わいがあるのかなと思います。
AMラジオはリスナーの失敗談や悩みなどを、
共感し笑ったりすることで成り立っていて、
飾ることなく生活のにおいがして人間的です。
大竹さんの絵からはそういうAMラジオ的な人間らしさが
感じられると思います。

また、次回もお願いできればと思っております。
みなさん、ぜひ個展などのさいには、
実物の絵を見てみてください!

大竹悦子HP

ohtakesan